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2004年06月03日
自分を成長させてくれた、ある出来事。「タワーキャンドル」誕生のエピソード・・・。
以前、ご自分たちの挙式の約2ヶ月前に、新婦さんのご友人が当館で挙式をされるということがありました。共通しているご友人もたくさん出席されますから、後からやる方は大変です。
また、重なる時は重なるもので、両方とも担当は私、会場も同じ、おまけに司会まで同じです。とにかく、衣装や演出など、あらゆる部分でなるべく違うものをと当初から非常に気遣いをなさっていた新婦さんでした。
演出のご相談で幾度となく当館に足を運ばれ「この演出をしたい」というご希望よりも「とにかく先にするご友人とは違うものをするしかない…」という考えで、大変悩まれていたご様子でした。
そんなこんなで、あとは最終打ち合わせを待つのみというところ、電話があり「演出についてもう一度相談にのって欲しい」とのことでした。お話を聞くと「キャンドルサービス(メインキャンドルの形状)は、ああいう形のものしかないんでしょうかねぇ?」
ということでしたが、ほかのものをご紹介しても納得のいかないご様子でした。
私も何かないかと思案していたところ、大きさの違う円形の盤が3層に連なる機材が倉庫で眠っていることを思い出し、これを使って趣向の違うキャンドルサービスを提案することにしました(そうはいいつつ私自身不安でしょうがなかったのですが・・・)。
考え抜いた末「暗い会場の中、キャンドルが移動する光景は幻想的で綺麗に見えるかなぁ」と思い、ご友人達からグラスに浮かぶキャンドルを末席から運び、円盤の上に積み重ねて頂く演出をお二人に提案しました。とかく初めておこなう演出は毎度のことながら心配でしたが、お二人はもとより、ご友人達からも「私達も参加することができて嬉しかった」というお言葉を頂き、私自身も非常に嬉しかった思いは今でも忘れません。
これがタワーキャンドルの始まりでした。
お客様のご要望に真摯にお応えすることで、新しいものが生まれ、そして喜んでいただける・・・。「お客様に育てていただいている」ということを実感した出来事でした。
(おゝ乃スタッフ)
投稿者 oono : 16:37