赤い宝石 桜桃(さくらんぼ)
六~七月の限られた時季にしか出まわらない「さくらんぼ」は、宝石に例えられ「赤い宝石」「初夏のルビー」などと呼ばれたりもします。
「さくらんぼ」という呼び名は「桜桃(おうとう)」の愛称です。正式な名称は「西洋実桜(せいようみざくら)」と言います。また日本に最初に伝わったのは、甘果桜桃が一八七二~一八七五年頃でアメリカやフランスから導入され、北海道や東北に配布されたのが最初です。
さくらんぼの種類には、国内最高級品の佐藤錦(さとうにしき…ナポレオンと黄玉の交雑)・ナポレオン(長めの心臓形の大粒で、果皮は黄色に赤い斑を帯びている)・さくらんぼの王様ともいわれる南陽(なんよう…ナポレオンが自然交雑したもの)・アメリカンチェリー(「ビング」「ジャブレー」「レーニア」などのアメリカ産さくらんぼの総称)他、たくさんの種類があり、栄養的には豊富な鉄分があるので貧血や冷え性・疲労回復によく、アスパラギン酸も含むので疲労回復に効果的ともいわれております。最近発表されたことでは、睡眠を促進し、時差ぼけを和らげるメラトニンが発見されたことと、アメリカンチェリーのジュースには歯垢の形成を阻害して虫歯を予防する成分が含まれているなど、より健康によい果実であると実証されているようです。
【材料】
●国産さくらんぼ・・・1kg
(国産ものはそのまま使用 し、アメリカンチェリーなど堅いものを使う場合 は、エキスがよく出るように1ヶ所ずつ軽く表面に入る程度に切り込みを入れたものを使う)
●氷砂糖・・・200g~400g(お好みの分量で)
●ホワイトリカー・・・1.8リットル
●レモン ・・・3~4個
1.さくらんぼを洗い、ふきんで1ケ1ケ丁寧に水気を取ります。
2.ビンにさくらんぼと氷砂糖とレモン(皮と白い部分まで丁寧にむいて半分切り)を入れ、ホワイトリカーを注ぎ入れる。これを約3ケ月間、涼しい場所に置いて寝かせて完成!
※更にまろやかにするには・・・3ヶ月後さくらんぼを取り 出して、お酒はガーゼでこして更に1~2ケ月間くらい寝かせると、熟成したまろやかな「さくらんぼ酒」になります。
※取り出したさくらんぼは、アイスクリームと一緒に食べたり、チョコがけさくらんぼにしたりして食べると美味しいですよ!