ご長男をお婿さんに出されるお母様の気持ち。溢れるほどの想いが、結婚式当日も・・・
ご長男をお婿さんに出される新郎家。
ご予約後に新郎家に、ごあいさつに伺った時のことです。
新郎のお母様は息子さんが、お婿さんに行かれるのを最後まで割り切れず、担当の私に「この子が兄弟の中で、一番手のかかった子で・・・、それだけに想い出もたくさんあるんですよね・・・」、「お父さんは、本人がその気なんだったら、それはそれでしょうがないだろって、割り切っているんですけど私にはどうしても・・・」とおっしゃっていました。
そして、打合わせを重ね、いよいよ披露宴当日を迎えました。
ところが新婦のお母様は最初から最後まで泣きっぱなし。
披露宴入場後、媒酌人挨拶の際にも、「新郎のお母さんは声を上げて泣きじゃくっていらっしゃいました。
その時は私も、「そんなに泣かなくても・・・」と思いながらも「私にとってはほんの数ヶ月のお付き合いでしかないけど、親御さんにとっては二十数年間大事に育てて来られ、楽しかった想い出、成長するにあたって親を困らせたような思い出、それもこれも全部肯定して良い思い出として、溢れるほどの思いが、お母様の中にはあるんだろうな・・・」って、感じることができました。
自分も子を持つ親として共感までは出来てないにしても、込み上げるものが感じられました。このような仕事に携わっていますと、こんなシーンにいくつも出逢います。
親の気持ち、子供の気持ちもそれぞれでしょうが、家族のありがたさや感謝の心をあらためて感じます。
(おゝ乃スタッフ)