今では定番のカクテルウェディング、オリジナルカクテル ”発芽” の思い出
餞心亭おゝ乃の営業マンは新しい物好きで、今では定番になりました「カクテルウェディング」も、県央地域では最初に打ち出しました。カップルと打ち合わせをするにも「まず自分がカクテルを知らなきゃ・・・(本当は人がいなかったため?)」と、元バーテンダーから手ほどきを受け、シェーカーの振り方を覚えました。
カクテルで乾杯を望むカップルには「せっかくですからお二人のオリジナルカクテルを一緒に考案しましょうよ!」などと、オリジナルを考えたこともありました。当然、カクテル名はお二人から考えていただきましたが中でも面白かったのは「おゝ乃スタッフさん!カクテル名考えました。“決め酒”でお願いします!」。
私は言葉を失いました。てっきり英文でのネーミングをなさるかと思いきや、コテコテの和文でしたので、型破り大好きの私も、さすがに却下させて頂きました。そして一週間後に考えてこられた名前は“発芽”。これもどうかと思いましたが、ご本人達は満面の笑みを浮かべ、自信ありげになさっていたので、「それで行きましょう!(汗)」とお答えし、ついにオリジナルカクテル“発芽”が誕生しました。意味は「今日がスタートの日。今やっと芽吹いた二人」でしたので「なるほどそれは良い!」と私も考え直し、カクテルメニュー表に命名の由来も印刷しました。
とてもユニークなお二人で、当時新婦のお勤め先だった企業のマスコット人形に手作りで作られたタキシードとドレスを着せて、それをケーキのトップに飾られました。きっと出席された上司は喜んでおられたことでしょう。
披露宴もお二人の個性が随所に出て、とても賑やかなうちにめでたくお開きとなり、私にとって印象深い披露宴、そしてお二人との短い期間ながらも楽しく、思い出に残る打ち合わせ期間でした。