新婦のおじいちゃんが喜んでくれた
今日、披露宴がありました。
近くの神明宮で神前挙式をされて、当館で披露宴のスタイルでした。
昨日の婚礼ミーティングで、
「新婦のおじいちゃんの体調がすぐれないので挙式には参列せずに直接来館されます。当日の体調によっては最後まで披露宴もでられないかもしれないので、畳の小部屋1部屋をおじいちゃん用の控え室にして下さい」と話しがありました。
その話を聞いて「おじいちゃんだって、可愛い孫の挙式に出たいだろうな。可愛そうだな…」そんな思いでこの話を聞いておりました。
昨日の夜、広告を作るため朝方まで仕事しながら、ふとある思いがよぎりました。
「おじいちゃんに挙式を見てもらおう!」
とはいっても参列は無理です。
だったら、私が挙式をビデオに収めて、来館されたら見てもらえばいいじゃないか!
と心に誓い寝床に入りました。
数時間後、まずはビデオの用意。
バッテリーはOK。
新郎新婦様のご友人を、バスで神明宮まで送り、そして、撮影開始です。
おじいちゃんの体調を考えると長、時間の撮影したものを見ていただくのもコクなはず。
せいぜい10分以内。
挙式のダイジェスト的な撮影方法で収録開始。
しかしここで問題が発生!
新郎新婦の後ろ姿しか撮影が出来ません。
おじいちゃんは、きっと新婦様の幸せの表情が見たいだろうから、何とか撮影しよう。
しかし、挙式中は後ろ姿のみです。
そしたら、同行していたプランナーの岡村が、スナップ写真を撮りましょう!とお客様にお声がけしてくれました。
「よし、これなら新婦様の喜ぶ姿と表情が撮れる」
無事、幸せな姿を撮影できました。
当館に戻って、フロントスタッフに聞くと、まだおじいちゃんはご来館されておりません。
親族紹介の時間が刻一刻と迫ってきます…。
このままでは、おじいちゃんが来館されてもビデオを見る時間がない…。
だとしたら、新婦家のご両親様に相談しよう。と思い、「せっかくだから、おじいちゃんにも挙式のビデオを見てもらいたいんです。私が、先様のご親族様には、親族紹介の席で、事情説明しますのでいかがでしょうか?」と聞きましたら「是非見せてやってくれ」とのご理解をいただき、無事おじいちゃんから可愛い孫娘の挙式を見ていただくことが出来ました。
話しは、この後もあるんです。
やっぱり見ていただいて良かった。と思える感動の瞬間が…
親族紹介をしていただいている間、おじいちゃんにはビデオを見ていただき、
その後、ご親族の集合写真の時間になり、おじいちゃんを館内のスタジオまでご案内しました。
その後、新郎新婦様がスタジオに入っておいでになりました。
新婦様が真っ直ぐにおじいちゃんを目指して歩いてこられるのです。
そして、おじいちゃんの手を握りしめ「おじいちゃん、今日はありがとう」と言われ、
おじいちゃんは嬉しそうな笑顔で、無言でうなずきながら応えていました。
その姿を見て、
きっと心の中で「おめでとう!」と叫んでいるんだろう。
本当に可愛い孫娘だったんだなと思いました。
おじいちゃんも、この日を楽しみにしていたんだな。
それから数時間後、おひらきになり、おじいちゃんが帰られる時、私を見て会釈をしてくれました。
「ありがとう」そんな会釈でした。
新婦のお兄様・ご両親からも「本当にありがとう」と言われ…
今ブログを書きながら、感動しています。
この仕事をしていて本当に良かった。と思える感動の瞬間を、お客様から与えていただき感謝します。
是非、幸せになって下さい。
おじいちゃんのためにも…