とても理にかなっています。1月7日にいただく七草粥について
七草粥は、お正月の疲れが出始めた胃腸の回復にちょうど良い食べ物です。
セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ、子供の頃に一生懸命覚えた七草の名前です。
七草粥は、この青菜をサッと茹でて、トントン叩いて刻みお粥に混ぜ、軽く塩味を付けていただきます。
◆七草粥を食べる理由は?
七草の種類は、時代や土地により異なったりするようですが、いつの時代もどんな土地でも年頭にあたって豊年を祈願し「今年も家族みんなが元気で暮らせますように」と願いながら、お粥をいただくその気持ちに違いは
ありません。
七草は早春にいち早く芽吹くことから邪気を払うとも言われ、まな板の上でトントン叩く回数も決められていたとか。おまじないのような食べ方も素敵ですが、とても理にかなった食べ物でもあるようです。正月疲れが出始めた胃腸の回復にちょうど良く、あっさりと仕上げたお粥は少し濃い味のおせち料理が続いた後では、とても新鮮に味わうことができます。
◆滋養豊かな七草
セリには鉄分が多く含まれているので増血作用。ナズナは熱を下げ、尿の出を良くする作用。ハコベラはたんぱく質が比較的多く含まれ、ミネラル、その他の栄養にも富んでおり、古くから薬草として親しまれています。スズナ、スズシロは、ジアスターゼが消化促進をする働きがあります。いずれも瑞々しい緑の草で、ビタミンがたっぷり含まれていますので、緑が不足がちなお正月、滋養豊かな七草を食べて冬を元気に乗り越えましょう。