寺院の息子さんの結婚式。入社10年で、初めて手掛けさせていただきました。
十三代も続いた寺院の息子さんの結婚式。
私もこの会社に入社して10年目を迎えましたが、寺院の息子さんの結婚式を手掛けるのは初めてでした。式はもちろん当家の寺院で行われた仏前式でした。
特に変わったことをするわけではないのですが、司式者を僧侶が務め、お経をあげるのだそうです。私自身、寺院同士のご関係というのは分からないにしてもご当家のご住職、いわばお父様は大分お気遣いをされているご様子でした。
招待状の文面や式次第、席次表を作るにあたって、肩書きは見慣れない漢字ばかりですので、誤字には気を付けました。また、司会者もご来賓の寺院名を紹介するのに読み上げるイントネーションに気を使いました。
私自身、先入観念があったせいか、「きっとお堅い披露宴になるのでは?」と思っていたのですが、通常どおり(どちらかというとむしろ派手婚)の披露宴でした。
確かバルーンの装飾もありましたね。たださすが寺院の結婚式、来賓や友人もそういったご関係の方々です。
ご寺院特有の装束衣に包まれた面々が一堂に会しました。きっとこれだけの方々が一堂に会す機会はなかなか無いことなのだろうと肌で感じ、最初は緊張感がありました。
宴も深まると大学時代のご友人達もゴスペラーズを熱唱。普段から喉を鍛えていらっしゃるせいかお上手でした(だんだんお経をあげているようにも聞こえましたが・・・)。
長かった一日の大儀も無事終了し、威厳のあるお父様もお疲れになったご様子でした。
打ち合わせを重ね、新郎・新婦とも気心が知れてきます。新郎は一生懸命で真面目、お父さん譲りで心の暖かい方。新婦は看護士さんでいわゆる姉さん女房、とてもやさしくしっかりした方でした。
もう絶対に十四代もこの寺院は安泰だと確信しました。