古くから漢方薬として利用される銀杏(ぎんなん)
イチョウの葉が黄色く染まると銀杏ができます。銀杏は、古くから漢方薬として、コレステロールを減らす、せきをしずめる、滋養強壮にも効果があり、なんと尿の出る量もコントロールしてくれるので、「夜尿症」の薬としても使われました。このように幅広く使われるのは、アミノ酸バランスが良い上質なタンパク質、ビタミンA・B・Cそして豊富なミネラルが多く含まれているからでしょう。
とはいえ食べ過ぎると、けいれんなどの症状がでる銀杏中毒を稀に起こすこともあります。それは、神経を穏やかにするビタミンB6の作用を妨げるメチルビリドキシという中毒物質が含まれており、ビタミンB6が欠乏状態の時に起きやすいので、日頃よりビタミンB6の多い、ピスタチオ・にんにく・牛や鶏や豚などのレバー・まぐろ・かつお・鮭などを食べておれば、問題ないとも言われているようです。
しかし、子供さんは要注意なので多く食べ過ぎないように注意してください。注意していただきながら、栄養満点の銀杏をおいしくお召し上がりください。