やっと鯉に餌を与えられる気候になりました「鯉の餌付けの豆知識」
今まで気温も水温も低く、当館の池の鯉に餌を与えられずにいたのですが、やっと気温も水温も上がり鯉も活発に泳ぐようになってきました。
通常、一匹の鯉が一日で必要とする餌の量は、魚体重の2%~4%と言われています(年齢によって若干変化し、若い鯉は沢山餌を必要としますが、歳をとってくれば自然と少なくなってきます)。目安として5分、長くても15分以内に食べきれる量がポイントです。
通常鯉に餌をあげるのに最適な水温は、23~28℃です。一年のうちでこの水温を保っている時期はそんなに長くありませんので、夏場の高水温時にしっかり餌を与えます。与え方は、一度に一日分どっさり与えてても食べ切れませんので、5分~10分で食べきれる量を一日に3回~5回与えるのが理想的です。
水温が18℃以下になると消化能力が低下するので、低水温用の餌に切り替えて様子を見ながら徐々に餌の量を減らしていきます。そして、16℃~12℃になった時には低水温用の餌であっても様子を見ながら少量を与えます。
夏にしっかりと体力をつければ、それ以下の水温の時に無理に餌をやる必要はありません。冬場の無理な給仕は控えています。
また、春先の餌付けは特に慎重に!冬場に餌を切っていたならば、桜の花が散る頃に少しずつ餌付けをします。水温が上がってきてはいても、餌止めをしていますと鯉の消火液の分泌が悪くなっていますから、餌を食べたために消化不良を起こして体調を崩すことがあります!低水温用の餌を水でふやかして与えるなど、夏が来るまでは慎重な餌付けを!そして絶対に古い餌を与えないことです。古い餌は消化不良や病気の原因です。必ず開封後は高温多湿なところを避けて保管し、2ヶ月を目安に使いきりましょう!
お子様連れでいらしたときは、中庭に出て鯉に餌をあたえてみてください。
(石月)