首を縦に振ってくれないケーキ屋さん…安請け合いはするものではありません
披露宴には欠かせないウェディングケーキ。最近では皆さん思い思いのウェディングケーキを考えられるようになりました。昨年夏に担当させて頂いたカップルもオリジナルケーキのご要望でした。
二人が毎年欠かさず行っている寺泊の水中花火をモチーフにしたウェディングケーキがご希望とのことでした。一度も見たことがない私は寺泊町のHPで水中花火を見て、「大変そうだけどきっと飴細工で表現できるだろう」と安易に考えていました。しかし、今回ばかりはどのケーキ屋さんも首を縦に振ってくれません。
結局「飴細工というのは特殊技術で、パティシエはそんなものを作ったことがないので無理なんです」と、きっぱり引導を渡されてしまいました。「どうしよう…」と気が焦るばかりで日はどんどん近づいてきます。
ある時またHPを眺めていると、キラキラと弧を描き光る花火に、結婚式の祝儀袋などに使われる水引をイメージしました。これは!?と思い、ホームセンターで色とりどりの水引が販売されていたのを思い出し、「これを利用しよう!」と考えました。
カップルにも相談したところ「食べられなくともそれらしく見えればOKです」と言ってくださったので、半分安心して踏み切りました。当日ケーキが納品され、私は用意していた何色かの水引をケーキに立て、ウェディングケーキは何とか完成!…それらしく見えたかどうかは微妙ですが(汗)。
新婦さんからの要望で、お姉様の式の時、ファーストバイトをしなかったので、これを機にサプライズで是非させてあげたいということでした。ケーキ入刀前にお二人の脇に立ってもらい、スパーク花火にお姉様ご夫婦から点火をしてもらった後、新郎新婦は仲良くウェディングケーキ入刀をされました。
何はともあれ無事に創作ケーキは当日までに間に合ったのですが、良い教訓になりました。あまり安請け合いはするものではありませんね。でも懲りずに今後もケーキ屋さんを困らせま~す!